判断のスピードとブレなさを支える“原点”
会社を経営していると、判断に迷う瞬間が必ず出てきます。
どの人を登用するか、どの案件に取り組むか、値上げをすべきか――。
選択肢は複数あって、それぞれにメリットもリスクもある。
そんなとき、僕が必ず立ち返るようにしているのが、「うちの理念に沿っているか?」という視点です。
理念は掲げるだけでは意味がない。
悩んだとき、迷ったときに使ってこそ、本当の意味を持つ。
これは最近とくに実感していることです。
判断基準がぶれ始めると、会社全体がなんとなく不安定になる。
現場も「どこを見て動けばいいかわからない」状態に陥る。
でも、理念に立ち返れば、「これは今やることではない」「うちらしくない」という判断が自然にできるようになります。
逆に言えば、理念を軸にしていないと、目先の数字や感情に流されやすくなる。
調子が良い時ほど、どこかで“ズレ”が生まれていることに気づかなくなるものです。
経営って、派手な打ち手やインパクトのある動きが注目されがちですが、
僕が大事にしているのは「地味な軌道修正」です。
毎回の選択を、理念に照らし合わせてチェックする。
それを地道に繰り返すことで、会社は大きく崩れなくなる。
迷ったら、理念に立ち返る。
たったそれだけのことが、組織の“安定”と“信頼”を生むのだと思っています。
次回予告
→「言語化が、チームの迷いを減らす」というテーマでお届けします。
経営の意図や判断を、なぜ“言葉にして伝えること”が重要なのか、その理由をお話しします。
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